ミシシッピニオイガメの生態・一般的な注意事項(病気など)
さて、ここでは我が家のミシシッピニオイガメではなく参考文献などに書かれている内容からミシシッピニオイガメに該当する事を書いておきます。
若干、私の主観や考えなども入っていますので参考程度にしていただければ幸いです・・笑(参考文献:クリーパー、世界のカメ)
自然下でのミシシッピニオイガメ | 自然界では基本的に夜行性で昼間は水中のドロの下、物陰などでじっとしており夜間に起きて活動する。 活動のピークは主に日の出、日の入り前後。 低水温期には主に昼間活動することもあるらしい。 上陸して陸で日光浴をすることは少なく、甲羅の一部が露出するような浅瀬で行うことが多い。 つまり、臆病で水棲傾向が強いカメってことでしょうか・・ 日光浴は、あまり好まないということで紫外線ライトも必須と言うわけではなさそうです。 |
生息環境 | 底に泥や砂、腐食した植物質が堆積した止水や流れの緩やかな水場を好む。 基本的に水深60センチ以下の浅い場所、岸近くで多く見られる。 だが、水深3〜9メートルの場所で見つかることもある。 一般的な水槽や容器で飼育するなら問題ないと言うことでしょう。 泳ぎは下手ではないが上手くもなく、この種は本来底棲生活者でクビを真っ直ぐにのばした状態で 底を跳ねるように歩きながら水底を徘徊してエサを探す。 雑食性で水生昆虫、ミミズ、貝類、甲殻類、小魚、藻、水草等を食べている。 飼育する場合、エサは栄養のバランスがとれた配合餌で良さそうです。 水底を徘徊する姿は飼育下でも見かけますね。 最初は浮上性のエサですと見つけずらいかもしれませんが、我が家は目の前にエサを落としてやると、 問題なく食べました。 |
性質 | ドロガメ科の中では群をぬいて温和であり複数個体を同居させた場合でも虐められ衰弱したり 殺される個体が出ることは少ない。 基本的に自然下と飼育下では個体密度が圧倒的に自然下の方が広いわけで小さな水槽で 複数のカメを飼育する場合は温和であっても危険は伴うと考えるべきでしょう。 非常に小型の幼体は一見すると弱弱しく見えるが管理が良ければ急速に成長し2〜3年もすれば 繁殖が可能なサイズになる。 ミシシッピニオイガメの幼体は本当に小さいです。 初期の状態さえ良ければ小さくても元気にエサを食べますし、我が家の場合では半年くらいで ホームセンターなどで見かけるゼニガメ(クサガメ)の子供程度の大きさに成長しました。 幼体のうちは体力的に不安があるので冬眠は避けた方が良いでしょう。 我が家も通年、加温飼育で3年ほど経過した時点で成体サイズになりました。 |
雄雌の識別 | 甲長が5〜6センチになれば雄雌の鑑別は可能。 見分け方はクサガメやミシシッピアカミミガメ(ミドリガメ)と同様で排泄孔(ウンチの出る穴)が 甲羅より外にあれば雄、内側にあれば雌。 この他、ドロガメ科の特徴として成熟したオスであれば後肢に大型でザラザラしたパッチ状の 鱗が見られる。 我が家の場合は繁殖まで考えていませんが、飼育後1年くらいで雄雌の判別はできました。 個体の性格にもよるので一概には言えませんが、雄だったカメゾーは気が荒く物怖じしない、 メスだったカメチャンは少し臆病で温和でした。 一般的に繁殖をする場合は冬眠明けで雄1匹に雌が複数と言う状態が望ましいようです。 |
産卵 | ミシシッピニオイガメのタマゴは長径が2.5センチ〜3.2センチ、短径が1.4センチ〜1.7センチ 殻は硬くてもろい、ニワトリの卵状。 産卵場所は生息する水場の付近のやや小高くなった草地や土の露出したところ。 距離にして水場から45センチ程度はなれた場所に産むことが多い。 メスを飼育する場合、交尾しなくてもカメは大人になれば産卵します。 私も経験がありますが産卵前には食欲が落ちて落ち着きがなくなります。 気がついたら水中にタマゴ・・ってなコトもありました・・苦笑。 メスが大きくなり、このような状態になりましたら産卵の可能性がありますね。 頑張ってください!としか飼い主的には言いようが無いわけで、人間のお父さんもこれは同じ・・笑 |
飼育中に気をつけたいコト、病気など
水カメの飼育は意外に手間がかかり、世話をサボッていますと簡単には調子を落としませんがカメに負担がかかります。
負担がかかりすぎて調子を崩した時には手遅れだったと言う話もよく耳にします。
そんなことにならないように、注意点を少し書きます。
飼育水 | 常にキレイな状態が望ましいです。少しくらい汚れていてもカメは忍耐強いので我慢しています。 我慢している間、カメは水を飲みませんってか飲めないんですね。 水換えは出来るだけ頻繁にしましょう! 仮に、濾過器などを設置して水が透明に見えても油断は禁物です。 水質検査などで問題が無ければ良いのですが基本的には水換えで対処するのが水カメ飼育です。 (私は水換えを根気と根性と愛情に例えます) 水が汚れると、食欲が落ちてカメの皮膚にカビが生える「水カビ病」になったりします。 飼い主もカメも衛生的な環境で暮らしたいですね。 |
栄養 | エサは栄養バランスのとれた物を与えましょう。(栄養素についての記載はコチラ) 現在ですと、テトラ社から発売されていますレプトミンが一般的であり、その効果も発売以来時間も経つため エサとして認知されても良いと考えられます。 ただし、1種類だけを与え続けるとカメが飽きてしまう場合もあるようですので配合餌を複数準備する必要が あるかもしれません。 食べないなら食べるまで放置しておけば良いのでしょうが・・笑 もちろん、生餌も時々与えてやるとカメが喜ぶでしょう。 メダカ、金魚、貝類。 乾燥エビなども食欲の落ちた時に与えるぶんには良いと思います。 主食は配合餌と言うのが私の意見です。(管理が楽だから) では、栄養が偏ると・・・ ビタミンA欠乏症:角化した皮膚残宵がハーダース腺の流出管を塞ぎ目が腫れ、進行すると全身が腫れる ビタミンD欠乏症:くる病、元気消失、甲羅の軟化等 カルシウム欠乏:繊維性骨異栄養症、栄養性二次性上皮小体機能亢進症、尿結石 (ビタミンDとカルシウム、リンのバランスが崩れるとなるようです) もちろん、栄養価の低いものばかり与えていれば体力が落ちて、カゼなども引きます。 私の場合は、一週間のメニューを作成してそのメニューを繰り返し与えていた時もあります。 カメの病気と予防についてはこちらへ |
サプリは? | エサにふりかけるカルシウムや栄養添加剤、ビタミン剤などはあれば安心と言う程度で あまり神経質になる必要はないと思いますが私の場合、時々カルシウム粉末をエサにかけたり 水換え時には栄養添加剤の入ったバケツにカメを入れたりカメの顔に垂らしたりしています。 ただ、サプリも摂取過多になれば逆に病気の原因になりますので適度にしましょう。 |
水温 | 我が家の場合、以前はサーモスタット付きのヒーターで季節、1日の時間と温度に変化をつけていました。 夏は昼間が28度、夜間が25度、冬は昼間が27度、夜間は24度。 現在はオート機能付きのヒーターで通年26度に保っていますが、私の意見として1日の中でも温度変化を つけてあげた方がカメの生活リズムができるかな?・・などと考えています。 自然下のカメは朝夕や気候の変化で1日の中でも環境が変化しているわけですから。 ただし、極端な温度変化は逆にカメが体調を崩しますので厳禁でしょうね。 |
石や砂、土 | 自然に近い状態で飼育するなら、あった方が良いでしょうしカメは小石を食べて胃腸の調子を整えるなんて 話も聞いたことがあります。 私は以前、アクアリウム水槽にカメを入れていたことがありますがアクアリウムが崩壊しました・・ ^^; 手間を惜しむなら私はベアタンクでカメを飼う方が良いかと思います。 これは、衛生的であるという理由もあるので。 |
陸場、隠れ家 | ミシシッピニオイガメの場合、陸場は不要と私は考えています。 もちろん、あっても良いのでしょうが上陸した所を見たことが無いですね。 ヒーターなどの故障を想定して避難場所的に設置すると言うような感覚で用意するのも良いですが・・ 陸場の素材は我が家ではレンガです。 レンガは少し表面が粗く、ニオイガメの腹甲は小さいのでなるべく傷などを負わないように レンガの角は削り、丸みを持たせています。 シェルターは、置いたことがありません。 置いた方がカメは落ち着くのでしょうが慣れの問題かと思います。 仮にシェルターを設置するならカメが挟まって溺死などしないように注意して設置されると良いでしょう。 |